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ミッションの解説


患者さんとその家族の本当の幸せのために行動し、

健康を基軸としたそれぞれの人生における

幸せの総量を最大化すること

医療法人社団ナイズのミッションにおいて、キーワードは「本当の幸せ」「幸せの総量の最大化」の二つです。この二つのキーワードをしっかりと理解することで、私たちのミッションが明確になります。



〈本当の幸せとは〉

まず、「本当の幸せ」とは何かを考えてみましょう。この「本当の幸せ」について考える時に想像して頂きたいのが、親が願う子どもの幸せです。親は「子どもが一生涯にわたって幸せに暮らせるように」「豊かな人生を送れるように」と願っています。この親が子どものために願う幸せを「本当の幸せ」と考えてみるとよいのではないかと思います。


たとえば、もしご自身の子どもが、毎回の食事において、「ケーキが食べたい」と言ってきた時に、親としては、なんと子どもに伝えるでしょうか?「ケーキが食べたいのね、じゃあ今日のご飯はケーキにしましょう」というか、「ケーキは食後に食べましょう。でも、毎回はダメだよ。ご飯は栄養を考えて、バランスよく食べましょうね。」というかを考えた時に、ほとんどの親が後者を選択すると思います。


それは、子どもの身体を作り、健康に育ってほしいから、子どものその時の要求にただ応えることが子どもの幸せではないと考え、その時、子どもに我慢をさせても、子どものためになることを選択しているということになります。 ここには、子どもに対しての深い愛情があるからこそできることであり、本当の幸せのために行動するには、必ず相手への愛情が必要になるのだと思います。



〈親と子どもの違い〉

さてここで、もう一つ考えてみたいのが「親と子どもの違い」です。親と子どもの個人としての最大の違いは、生きてきた年数であり、そこで得られた経験と知識、そしてそれをもとにした判断力です。子どもの本当の幸せを考える時には、先に述べた愛情という前提の他に、経験と知識、そしてそれをものとにした親としての判断力が必要であると言えます。


先程の例をとってみると、子どもは、「ケーキを今食べること」が幸せであると主張します。しかし、多くのことを経験し、知識のある親は、健康的な体を作りためには、バランスの取れた食事が大事であるという知識と経験から、その子の要求がその子にとっての本当の幸せではないと判断し、子どもの将来を見据え、判断したということになります。


このように、患者さんや地域の方々に、本当の幸せを考え、伝えていく必要のある私たちにも、経験と知識、それに基づいた判断力が必要になるのです。



〈医療についての情報格差〉

医療、健康形成については、特に医療や健康形成の教育を受けた人と、そうでない人との間には、情報や知識の格差が大きく存在します。そのため、親と子の間で起こるような事例が数多く起こっているのが現状です。


医療、ヘルスケアサービスを受ける人の訴えに耳を傾けることは、非常に重要なことですが、それのすべてに全面的に応えることが医療を受ける人たちの「本当の幸せ」につながらないこともあります。


医療従事者である私たちは、医療においてその「本当の幸せ」を判断するための強固な基盤を持つために、患者さんや地域の方々への「愛情」を持ち、「知識」や「経験」をアップデートしながら蓄えるために、常に学ぶ姿勢が必要になるのです。



〈親から子どもへ伝えるためには〉

では、次に、ケーキが食べたいという子どもに親はどの様に、本当の幸せにつながるための判断を伝えていくのがよいかを考えてみたいと思います。ここでの最大の目的は、子どもが納得し、最終的に自分自身で、自分の健康や幸せになるための行動をしてもらうようになることです。


しかし、例えば、3歳の子どもに「健康のために、ケーキはダメですよ。バランスの取れた食事をとることで、健康的な体になり、病気になりにくくなるんだよ。」と言っても伝わるでしょうか。多くの子どもは「ケーキが食べられなかった」という事実に泣いてしまったり、がっかりしてしまったり、そして、中には、「だったらご飯も食べない」と駄々をこねる子どももいるでしょう。


そこで、子どもの気持ちを大事にしながら、最終的にご飯を食べてもらい、そして、将来的に健康的な食生活になるように時間をかけて、伝えていくことを親としてはやっていかなければいけません。


なぜかを伝えていることは、とても大事ですが、その子どものその時の理解力と状況に合わせた伝え方、方法を選んでいくことが大事なのです。時に甘やかしたり、時に厳しく伝えたりを繰り返し、子どもとの信頼関係を崩すことなく、成長を促すことが必要になるわけです。



〈医療従事者から患者さんへ伝えるためには〉

医療、ヘルスケアについても同様です。正しいことを伝えることが目的ではなく、その先に、患者さんや地域の方が理解し、納得し、行動を変えてもらうことが必要であり、そこには、信頼関係を構築するためのやり取り、時間が必要になるのです。


正しいことを伝えるために、相手の気持ちを傷つけ、不快な思いをさせてしまっては、本来の目的は達成できないのです。本当の幸せの重要性を伝えるためには、必ず「信頼関係」が必要になるのです。



〈幸せの総量の最大化とは〉

 次に「幸せの総量の最大化」ということを考えてみたいと思います。幸せの総量を考える時に、必要な概念は、「時間」と「空間」です。その人のその場限りの一瞬幸せであることを目指すのではなく、その人の人生といった「時間」の経過という視点から、人生という長い時間の経過の中での幸せの合計値を大きくすることを目指しています。


今、この瞬間幸せになるような選択をしても、その選択をした結果、後に不幸になることが予期できることは、極力選択しない様に行動を変えていくかかわりをすることがナイズの目指すところになります。しかし実際には、ある選択がその人にとって良いことである、ということをなかなか理解してもらえない場合が多いと思います。


たとえば、今すぐ10万円がもらえる選択と5年後の50万円がもらえる選択があったとし多場合、金額だけを見たら、当然50万円の方が手に入る金額は大きいのですが、今手に入る10万円に価値を見出す人もいます。


その人は、目の前の10万円を手にした方が、10年後に50万円を手にするよりも価値があると判断したわけです。その選択した背景には、何か理由があったはずです。子どもの学費のために、今お金が必要ない状況だったとか、親の介護のために、働く時間が減り、ご自身の収入が減ってしまったとか、理由は様々だと思います。


多くの選択が一律ではないこと、そしてその人の人生全体を理解した上で、その人にとっての幸せが最大になる選択を常にしてくことこそ、ナイズが目指すところなのです。自分自身の良いと思ったこと、正しいと思ったことが、相手の状況では、そうではないこともあるのです。


様々な状況に置かれている方々と接する医療者には、「正しい」というのは、ある意味、一つの主観であることも、知っておく必要があります。医学として正しいと言われていることも、患者さんやそのご家族にとっては、「正しい」選択にはならないことがあります。


そこには、さまざまな事情や知識や経験の不足などもあり、それも含めて、お互いが理解しあえるコミュニケーションをとっていく必要があります。それを理解したうえで、様々な選択肢を相手とともに共有し、そこで意思決定をしていくことこそ「医学」ではない「医療」には必要です。


今、個人について考えてきましたが、人は社会の中で、その一員として生活をしています。その空間的な広がり、つながりを考えた時にも、幸せが最大化することも考えなくてはいけません。


ある一人の人が幸せになっても、周りの多くの人が不幸になってしまっては、社会として正しいこととは言えません。多くの人がより幸せになることを、より俯瞰的な目で判断しなければいけないのです。


たとえば災害時に、お米が100kgあったとします。ある集団で10人の人がいた時に、1人に100kgを渡して、残りの9人に配給しないのではなく、10人それぞれに10kgずつ渡していく方が幸せの総量は大きくなると思うのです。


100kg渡された人は、100%に近い満足を感じますが、9人の満足度はほぼ0%のはずです。でも10kgずつ平等に渡した場合には、その満足度は、10%ずつではなく、それ以上の満足度になり、1人に100kg渡すときよりも、その満足度の合計値は大きくなるのは想像がつくと思います。


さらに、その集団においても空間的な概念とともに、時間的な軸でも判断をしなくてはいけません。


この社会は多くの先人が後世の私たちのことを思い築いてきた物で溢れており、結果、今の社会が存在します。今、この瞬間に生きている私たちのみならず、後世に生きていくであろう人たちもが幸せを享受できることを念頭に行動していかなくてはなりません。


私たちが今生きていくために食糧を食べつくすのではなく、その一部をしっかりと種として植え、苗として育て、将来の人たちが食べていける環境を作っていく、そういう義務もあることを考えなければいけません。


私たちは、健康を基軸として、社会の人々の本当の幸せを考え、そして時間軸と空間的な広がりを意識しながら、幸せの総量を最大化していくことをミッションとしています。


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