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リーダー心得10カ条の解説

1. 失敗は自分のせい、手がらは部下のものという意識を持とう


リーダーはその組織の責任を負う立場にあります。その組織の業務遂行がうまくいかない時に、部下のせいにするのではなく、そのうまくいかないことに対策を講じることができていない自分の責任であることを認識しましょう。そして、その自分に任せられた業務の責任を果たすために自身が考える最大限の努力を行い、その状況を打開することための行動を起こしましょう。そのような最大限の努力をし続けるリーダーからは、何かがうまくいかなかった時には「自分の責任です」という言葉が出てくるはずです。その言葉を自然と言えるようになった時、初めてリーダーとして周りが付いてくるようになるのです。


しかし、うまく行った時はその逆です。物事がうまく行った時に真っ先にその手柄を自分の努力の成果としてしまうのでは、リーダーとして不適当です。リーダーにはそれを束ねる人たちの信頼が集まらなければいけません。その信頼を強固なものにし、組織としてのパフォーマンスを最大限引き出すには、うまくいったという手柄は、常に部下の努力によるものであるということを素直に受け止め、発信する力が必要です。



2. 目標を明確にし、共有しよう


目標はわかりやすくし、共有してこそ達成できるものです。目標を明確にし、それがスタッフに共有されている状態にすることが大切です。日々の作業だけをこなしていると、あなたのチームのメンバーは、いつしか心が折れてしまうかもしれません。チームの目標がわかりやすく提示され、そしてそれがメンバー全員に共有されていることがスタッフ、そして組織のパフォーマンスを引き出すのに不可欠です。



3. 常に部下の仕事のフォローをしよう


質と量と締切りが守られてこそ仕事は完成します。仕事の依頼をする際には、「何を、どれだけ、いつまでに」など、相手に合わせて明確にすべきポイントを明確に伝えることが必要です。そして、その後、確認やフォローをします。


「これ、やっといて」などという、曖昧で、完成希望日時も明確にしていない仕事の依頼方法は、相手にとって失礼です。また、指示をしたことも忘れているかのような、「指示=完了」といった姿勢では、メンバーはその仕事に愛着は感じられないでしょう。仮に、「自律型のチーム運営」を目指しているとしても、期待する成果に対する明確な共有がなければ、それは単なる放任であり、リーダーが楽をしているに過ぎません。



4. よりプロ意識を持ちプロとしての実力を身につけよう


リーダーとなる人は、よりプロフェッショナルとしての意識を高く持ち、それに伴う知識や実力を身につけなければいけません。プロフェッショナルというのは、より意識が高く、知識・経験が豊富であるといだけでは不十分で、その知識と経験から生みだすアウトプットの質が高く、そしてそのアウトプットがより短い時間で生み出されなければいけません。


よいものを時間をかけて作ることは多くの人ができますが、リーダーたるもの、それを瞬時にやり遂げる能力を身につけなければいけません。世の中には、時間が命取りということがたくさんあります。プロとしての実力とは、より高いクオリティの物をより早く生み出す能力のことを指し、それを身につけることによって多くの部下を守ることができます。



5. 部下の邪魔をしないようにしよう


リーダーは、部下に働きやすい環境を提供しなければいけません。しかし、より良い環境をというよりも、部下を信頼し、邪魔をしないということが最低限できていないといけません。部下に一生懸命働いてもらおうと願いながら、実際は邪魔をしているケースが少なからずあります。


リーダーはより知識を持ち、経験をしていることが多いため、色々なことに気づくことができます。それだからこそ、色々なことに口を出し、完全なる指示を出してしまいます。それが、つまり部下の邪魔をしていることになるのです。邪魔をしないということは、言い換えれば部下を信頼し、任せることになります。そういう態度を基本に置き、その人の自主性を尊重しつつ、気付いたことは遠慮なく注意するという関係性を築いていきましょう。



6. リーダーは誰よりも心を砕き、頭を使い、汗をかいて仕事をしよう


リーダーになると、責任が重くなり、いろいろなストレスがかかります。ただそれはリーダーである以上避けて通れないものであることを知っておきましょう。ストレスがかかるのは当たり前。でもそれが少しでも減るように頭を使って考え、誰よりも汗をかいて仕事をしましょう。


ストレスが多くかかると、その大変さを誰かにわかってもらいたいがために、愚痴が増えたり、攻撃的になったりしがちです。リーダーが辛いことは誰もがわかっています。「みんなはわかってくれている」という信頼を自分の中にもちましょう。その信頼を維持するためには、自分自身が頭を使い、汗をかかなければいけません。つまり、自分の行動が自分を癒してくれいる唯一の解決策なのです。



7. よりニュートラルな見方、行動を身につけよう


立場でものを考えたり、判断したりしないようにしましょう。「誰の意見か」ではなく「どんな意見か」が重要です。リーダーにとって最大の敵は「先入観」です。「自分より目下の人間から自分よりいい意見が出るわけない」、「目下の意見にはダメ出しをするものだ」などといった考えは持たないことで、組織は成長の機会を得ます。


仮に、「部下・後輩は上司・先輩より劣る」という組織ならば、衰退の確定した組織ということになります。「意見を発した人が誰か」に意味を持たせないよう意識することが、組織の成長にとって重要なのです。また、仮に自分が持っていきたい方向性があったとしても、それを前提に考えてしまうと、様々なものを見落とすことになります。一旦は、自分の希望や方向性を忘れて、目の前にあるアイディアを中立的な立場で見ることが、リーダーにとって求められています。



8. ピンチをチャンスに変える思考力と行動力を身につけよう


仕事をしていると、次々と困難な状況に直面します。この困難な状況をどうとらえるかで、自分のパフォーマンスは変わってきます。事象のとらえ方次第で、物事の状況は変わるものなのです。目の前に起こっている事象は、全てにおいて、自分の脳が解釈し、事実を意識に変え認識しているのです。その事実を意識に変換する作業時に、一件ネガティブなものを、自分の頭でポジティブに変えることができるのです。まずは、困難な状況は絶望ではなく、乗り越えることができる試練と考えましょう。


ある無実の罪で牢獄に収監された人の言葉があります。「今の状況は辛い状況であり、困難ではあるが、絶望ではない」と自分に言い聞かせ生きる活力を見出したというエピソードです。どんな辛い状況でもそれを絶望と考えず、乗り越えられる困難と考えることにより、人は未来に向かって動けるものなのです。更にナイズにおけるリーダーはそれを困難の先にあるチャンスと考えてほしいのです。そうすることでよりポジティブな考えのもと、自分自身を奮起させることができるようになるのです。また、周りから見てもその困難な状況を乗り越えた時には、必ず評価につながります。



9. いつも笑顔でポジティブに物を考えよう


チームのリーダーが笑顔でいることはチームの雰囲気をよくします。そして、チームのパフォーマンスはリーダーの活気に比例すると言ってもいいでしょう。もしあなたがそのチームに所属するメンバーで、リーダーがいつも下を向き、不満げな顔をしていたら、やる気がでるでしょうか?


元気にバリバリと前向きに仕事をするリーダーからはスタッフは元気をもらうことができ、仕事もしやすくなるはずです。しかし、リーダーになった瞬間そのことを忘れてしまうのが多いのも事実です。リーダーはできるだけ、笑顔で前向きに物を考え行動し、そうすることでチームのスタッフのモチベーションは必ず上がってくるはずです。



10. 誰よりも仕事を好きでいよう


好きこそものの上手なれ。これに尽きると思います。リーダーたるもの誰よりも仕事を好きでいてほしいともいます。好きでいるためには、当然努力が必要です。子どもがある勉強をやり始めた時に、何回もやっているうちに好きになっていく光景やエピソードは誰しも見たり聞いたり、体感したりしたことはあると思います。


楽しみの前には、必ず、困難はあります。仕事を好きでいるためには、まず困難な状況を率先してやり遂げようとすることが必要であり、その先に楽しみが生まれ、好きになるものなのです。そのことをリーダー自身が率先して実践し、スタッフに伝えていってほしいと思います。


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