© 2018 MNYS 医療法人社団ナイズ All rights reserved.

理事長挨拶

 

日本の医療は、国民皆保険制度という日本独自の素晴らしい制度によって支えられてきました。私たちの先輩方は必死に、多くの人の命を救うために、この制度を作り上げてきたのだと思います。

この国民皆保険制度が普及し、より多くの人に、平等に質の高い医療が提供され、今の日本の健康が形作られてきました。

 

戦前・終戦直後の日本では結核などといった感染症が日本人の死亡原因の大半を占めていました。

 

その後の高度経済成長の中で医療もまた発展し、社会インフラが整うとともに衛生状態の向上があり、国が豊かになることで一人一人の栄養という側面からも、非常に恵まれた状態にまでなりました。

 

その結果、日本人の抱える疾病構造が変化してきました。感染症との戦いが次第に、がんや生活習慣病とのものへと変わっていったのです。

日本の国民皆保険は、感染症などの疾患により命を落とす人を少なくするための「治療」を多くの人に届けることを前提に作られてきた、と言っても良いのかもしれません。

 

しかし、いまや日本人の疾病構造は変化しており、それに合わせて「病気になる前に健康を作り出すような医療制度」に変わっていく必要があると考えています。

 

特に、生活習慣病に関して「治療」を追いかけ続けることに集中することは根本の原因を絶っていないがために、医療制度自体の疲弊に繋がりかねません。

 

 先に述べたように、戦後日本の医療の歴史は感染症の制御の歴史でもあります。背景には、感染症に対する治療薬が開発され、それらによって「治療としての医療」が施されたという事実とともに、

 

① 上下水道の整備を中心とした社会環境が整備され衛生状態が良くなったこと(社会環境)

② 国民全体の感染症に対する意識が向上し、感染しないような対策を個々人が考え始めたこと(個の健康リテラシー向上)

③ 「予防」としてのワクチンなどが接種されるようになり、罹患率が下がったこと(予防医療)

 

などが挙げられると思います。

 

今後の日本人の健康を支えていくためには、現在問題となっている生活習慣病においても、同じような施策により「疾病罹患を低下させること」が必要ではなかと考えています。すなわち、

 

① 社会環境の改善(生活習慣を改善するような行動変容を促すような社会制度設計)

② 個の健康リテラシー向上(義務教育レベル、子供の頃からの健康、医療リテラシー教育の実践)

③ 予防医療の実践(医療機関における予防医療コンテンツの充実)

 

といったアプローチが必要だと思うのです。

 

社会の成熟とともに、いろいろな物が変化しました。それにあわせて、現代に生きる私たちは今まで当たり前に継承してきたもの自体をも変化させなければいけないと思います。

 

特に、医療 ー医療制度、医療環境などー に関しては、強くそれを感じています。今の日本の医療は、抗菌薬の濫用による耐性菌の問題、社会保障費の問題、医療資源の偏在の問題、社会全体の健康リテラシーの問題、医療のクオリティーの担保の問題、といった様々な課題を抱えています。

 

医療を提供する立場の人々が、その変化や問題点を敏感に察知し、それらに警鐘を鳴らし、その問題に一つづつ真摯に向き合っていかなければいけません。医療は社会の一部であり、決して特別なものではありません。

 

世の中における医療の立ち位置を的確に把握し、社会が必要としてる医療のあり方を模索し、提供することができればと考えています。

 

医療は、「健康」「命」といったお金では買うことのできない、唯一無二の特別なものを扱っています。

 

その大切さを社会に属する多くの人が重く受け止め、周囲の人たちの健康や命も自分のものと同様に考えていく必要があると思います。健康や命を支え合う仕組みというのは、「相互扶助」というお互いがお互いを思いやる気持ちに支えられている部分が非常に大きいと感じます。

 

だからこそ、自分以外の周囲を尊重する精神性が大切なのだと思います。自分だけ良ければいいという考え方が蔓延ってしまっては、社会全体としての健康や共同体の一員としての仲間の命を守ることはできないのです。

 

相手を尊重し気遣うことで、結局は自分自身が幸せとなる。そんな考え方を広めていきたいと考えています。私たちは一人で生きているのではありません。

 

健康に関していえば、あなたの健康が損なわれることが生み出す周囲の不利益、というものがあるのです。個人がある程度自分自身で管理できるようになることが周囲の幸せをつくりだすことになるのではないかと思うのです。

 

医療業界でも近年様々な変化が生まれています。バイオテクノロジー、情報技術などいろいろな技術が医療に応用され、社会インフラも変化しました。医療を提供する者の中にも、デジタルネイティブ世代が進出し、今まで当たり前だったことが覆されることも多々あるでしょう。

 

医療は、社会全体から見ればやや保守的な部分がある業界です。慎重に扱わなければいけないものが多いからかもしれませんが、社会の一部である以上、その変化に柔軟に対応し、広くその変化を受け入れることは必須です。

 

そしてこれからは医療が社会の変化を受け入れ、それについていくという時代に終止符を打ち、医療・ヘルスケアの業界が世の中を牽引するような、そんな世界を目指していきたいと思います。私自身、健康というかけがえのないものは、人の幸せの根底に流れるものであり、世の中を引っ張っていくことすらできる分野であると信じています。

そのためには、医療を必要とするみなさん、そして、一緒にそんな世界を目指していきたいという仲間の協力が必要です。健康は医療機関だけで作り出すものではないと痛感しています。地域の方々の協力、健康を形作り様々な分野の方々の協力なしには、作り上げることはできません。

 

多くの人が周囲を尊重し、連携を取りながら、新しいヘルスケアの価値を作せるような組織作りをしていきたいと思っています。

 

何卒よろしくお願いいたします。

 

 

医療法人社団ナイズ

理事長 白岡亮平

 

 

白岡 亮平 / Ryohei SHIRAOKA

医療法人社団ナイズ 理事長

キャップスクリニック 総院長 

  • Facebook Social Icon
 

日本小児科学会認定小児科専門医

産業医

日本医師会認定健康スポーツ医

日本体育協会認定スポーツドクター

NASM-PES(米国スポーツトレーナー)

加圧トレーニングインストラクター

【略歴】   

平成10年3月   慶應義塾高等学校卒業

平成16年3月   慶應義塾大学医学部卒業

平成16年5月      医師免許取得   

平成16年4月~平成18年3月 さいたま市立病院初期臨床研修医

平成18年4月    慶應義塾大学小児科学教室入局

平成18年4月   さいたま市立病院小児科・新生児科勤務

平成18年10月~平成19年3月 慶應義塾大学病院小児科

平成19年4月   さいたま市立病院小児科・新生児科勤務

平成21年12月 小児科専門医取得

平成23年1月   小児科クリニック勤務

平成24年2月   江戸川区医師会入会

平成24年4月      キャップスこどもクリニック西葛西開院、院長就任

平成24年9月   医療法人社団ナイズ設立、理事長就任

平成25年7月   キャップスクリニック北葛西開院、院長就任

平成26年1月   キャップスクリニック代官山T-SITE開院、院長就任

平成26年9月   キャップスクリニック亀有開院

平成26年12月 メディカルフィットネスラボラトリー株式会社設立 代表取締役最高医療責任者就任

映画とか見てすごく泣いてそう…